*1163982991*[季節]上野の森へ
芸術の秋。昨日は早起きして上野の森の『仏像展』へお友達と出かけました。途中事故で電車が遅れ目標の開館前に着くことは出来ませんでしたが、何時もよりは早いので少し空いてどの仏様もゆっくりと鑑賞が出来ました。渡岸寺の十一面観音さまは、幾多の受難を地元の方々に守られ逃れてこられなおかつ美しいお姿で私達に微笑まれています。私達の神奈川県からも、鉈彫りの弘明寺の観音様、日向薬師薬師如来様と両脇侍様がおわしました。圧巻は宝誌和尚像様。お顔の皮を中央から裂きそこから十一面観音様がお顔を出していました。日本全国から一木彫の仏様たちが、此処に集合あそばされておりました。江戸時代に入ると円空さん目喰さんが全国をまわり沢山の仏様を造った。二人の仏様は作風は対照的であった。

円空仏 鉈で割った木材の断面をそのまま残し、彫刻面のノミ跡もごつごつしたままであった。面は、眉と目はそれぞれ一本の線で表し、手足なども明瞭に表現しないことが多い。
木喰仏 表面を滑らかに仕上げ、造詣に丸みが目立つ。お顔立ちはしっかりと彫り、微笑むような仏様が多い。