三重塔とお月様

昨日はお稽古の帰り、お仲間と三渓園の観月会に行きました。着きましたのは8時前でした。門を入りますと足元を照らす灯りが点々と暗闇の中に浮かんでいます。お月様はと空を見上げますと雲の合間にポッカリと顔を出して迎えてくれました。何処からともなく良い香りがしてきます。木の出す香りでしょうか?蓮池の辺りで感じます。蓮の葉からでしょうか?灯り導かれて歩いていきますと琵琶の調べと共に語りが聞えてきます。聴秋閣から聞えてきます。敦盛を演じています。闇の中にポッカリと聴秋閣が浮かびあがっており、演者が琵琶をかき鳴らし、人々は池のほとりにたたずんだり、芝生にすわったり、思い思いで聞き入っております。ここは別世界!私達もしばし聞き入っておりました。三重塔とお月様も一緒に鑑賞しておりました。だんだん闇にも目が慣れてきましたら、近くに秋の七草がひっそりと咲いておりました。